'98 W.S.R.通信
太陽とともだち No.5
過ぎ行く夏を惜しみつつ・・・ W.S.R. in Akita 閉幕
梅雨明け宣言のないうちに残暑の候となりました。夏らしい夏の来ないまま、ここ陸奥は、はやくも秋を迎えつつあります。役目を終えたひまわりも、最後の花を咲かせているところです。
WSBR期間中の炎暑からWSR最終日の大雨まで、気まぐれな天候に一喜一憂し、振り回されながらも、果敢に戦いに挑んだ出場者達。短くも熱く燃え、唯一〈太陽〉を満喫できた《夏》の瞬間だったと振り返っています。《'98
ワールド・ソーラーカー・ラリー・イン・アキタ》は、201台のソーラーバイシクル・ソーラーカーの参加のもと、多くの皆様のお蔭をもちまして、事故なく成功裏に終了いたしました。
ソーラーエネルギーへの関心、ソーラービークルへの意欲がますます高まる一方、経済不況が大会運営に重くのしかかる状況下で、諸々のご不便、ご迷惑をおかけすることとなった今大会ではありましたが、〈太陽の申し子達〉の熱きエネルギーは冷めることなく、素晴らしい戦いが繰り広げられました。
爽やかな感動を与えてくださったすべての参加者の皆様のご健闘に心より拍手を送ります。また、大会にご支援・ご協力くださいましたすべての関係者の皆様に厚くお礼申し上げます。
来夏、またお会いできることを楽しみにしております。
■CLUB Nakayoshi ZDP TEAM 連覇達成 / WSBR
7/25〜26、うだるような猛暑の中、 Solar BikeRayce USA 代表のBloomington
High School South チーム2台を含む計120台が《ワールド・ソーラーバイシクル・レース》に挑みました。
【最高速度コンテスト】
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カテゴリーA |
カテゴリーB |
カテゴリーS |
出場チーム数 |
45チーム |
17チーム |
54チーム |
優勝チーム名 |
Pscycloholics
(アメリカ) |
CLUB Nakayoshi ZDP TEAM |
愛知時計電機 縁人会 |
平均速度 |
53.80 km/h |
70.80 km/h |
78.96 km/h |
【マラソン】
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カテゴリーA |
カテゴリーB |
カテゴリーS |
出場チーム数 |
45チーム |
18チーム |
57チーム |
優勝チーム名 |
Pscycloholics (アメリカ) |
CLUB Nakayoshi ZDP TEAM |
CLUB Nakayoshi ZDP TEAM |
総走行時間 |
2時間28分15秒 |
1時間36分01秒 |
1時間42分18秒 |
マラソン部門で見事総合優勝に輝いたのは、お馴染みの実力派チーム「CLUB
Nakayoshi ZDP TEAM」(なかよしスーパーとんかち号)。自らの昨年優勝タイムを2分更新し、新記録樹立で勝利に花を添えました。
カテゴリーA・Bでは完走する車が激増する一方で、エントリー全体の半数を占めたカテゴリーSでは時間切れやリタイア組が32台と、天候に恵まれながらもマシントラブルなどで残念な結果に終わったチームも多かったようです。今回の問題点をバネに、さらなるステップアップを期待しております。
■OSU 初優勝に輝く / WSR
'95 WSR,'96 WSC「HONDA R&D」、'97 Sunrayce「California State
University - Los Angeles」と三大会のチャンピオンを経てきた『ソーラーワールドカップ』をめぐり、7/31〜8/2、《ワールド・ソーラーカー・ラリー》が開催されました。この耐久ラリーには、海外強豪5チームを含む計81台(参考出走2台を除く)が出場、3日間に渡る激戦を展開しました。
初日こそまずまずの天気に恵まれたものの、曇りがちの2日目、そして最終日は朝からの大雨というあいにくのコンディションの下、どのチームも充分な太陽の恵みを受けられず、苦労したようです。そんな中、優勝への強い意気込みで臨んだ「OSU(OSU
model S)」(大阪産業大学短期大学部)は、2位に2周の大差をつけ、堂々の初優勝を果たしました。マシンの安定した性能と緻密なレースマネージメントが大きな勝因となったようです。
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フリークラス |
ストッククラス |
ジュニアクラス |
出場チーム数 |
16チーム |
35チーム |
30チーム |
優勝チーム名 |
OSU |
MAD DOG |
Univ. of Minnesota Solar Racing Team |
周回数 |
30周 |
23周 |
25周 |
総走行距離数 |
約 938 km |
約 719 km |
約 781 km |
大会史上、初めて大雨に見舞われ、スタート時間を遅らせながら気象データとコース状況を検討。そして大会続行決定。思いが通じたのか、正午には雨も止み、各車、最後の力を振り絞っての生き残りをかけた闘いがスタートしました。このような悪天候にもめげず、殆どのソーラーカーがリタイアすることなく地道に周回を重ねていく姿に、この数年間での急速な技術進歩を実感した大会となりました。
■ホームページでWSRを振り返ろう
大会期間中、現地からリアルタイムで大会速報を中継したところ、たくさんのアクセスをいただき、ありがとうございました。慌ただしい中継ではありましたが、お楽しみいただけたでしょうか。今回は強力な助っ人LaetitiaとJerry(大潟村で研修中のオランダの学生さんです)のおかげで、英文ページも同時進行でき、海外へもスピーディに発信できました。今からゆっくりと大会の模様を振り返ることもできます。ぜひご覧ください。
日本語版 http://www.ogata.or.jp/wsr/
英語版 http://www.ogata.or.jp/english/wsr/
また、いろいろな参加チームが、それぞれのホームページで大会の様子を掲載してくれています。こちらも併せてお楽しみください。
告 知 板
★大会ダイジェスト Sky PerfecTV! にて ON AIR★
1998 W.S.R.in Akita が、Sky Perfec TV!のカーチャンネルに登場します。ダイジェスト(ニュース)版ということで、実放映時間は5〜6分程度の予定ですが、ぜひご覧ください。
〇チャンネル
CS(衛星放送)Sky Perfec TV! 218CH(カーチャンネル)
〇番 組 名
CARチャンネルINFO(15分番組/その中の5〜6分程度)
〇放送日時
8月30日(日)〜9月5日(土) 一日6回放送(時間帯は日により変動) |
発行:『ワールド・ソーラーカー・ラリー・イン・アキタ大会本部事務局』
〒010-0494 秋田県南秋田郡大潟村字中央1−1大潟村役場ソーラー課内
TEL 0185-45-2111
FAX 0185-45-2162
E-mail wsr@ogata.or.jp
1998年8月20日 発行 |